DTM スケッチ
「曲のアイデアを今すぐ書き留めたい」「メイン DAW を立ち上げる前に、軽くスケッチしたい」——そんな用途に skulpton は向いています。Tauri 製で起動が速く、MIDI 専用なのでオーディオ周りの初期設定も不要です。
- 思いつきを 30 秒以内に音にする
- 後で別 DAW(Logic / Live / Cubase 等)に渡せる形 で残す
- オーディオ録音は別環境 に任せる(skulpton は MIDI のみ)
1. 起動から音が出るまで
Section titled “1. 起動から音が出るまで”- skulpton を起動(数秒)
- + Add Track で空トラック
- OUT を
Allのまま(OS の MIDI ポートに自動で送られます) - macOS なら IAC ドライバ を有効化済みのソフトシンセを 1 つ立ち上げておく(Logic Pro X や Sforzando 等)
- 空きレーンを ダブルクリック でクリップ作成
- クリップを ダブルクリック でピアノロールへ
- ノートを置いて Space で再生
詳しい初回フローは はじめての MIDI トラック(5 分)。
2. アイデアを伸ばす
Section titled “2. アイデアを伸ばす”スケッチは「短い動機 → 繰り返し → 変化」で形になります。skulpton のクリップ複製機能はこの流れに最適化されています。
| やりたいこと | 操作 |
|---|---|
| 短いリフを繰り返す | クリップを Cmd/Ctrl + D で複製、続けて押すと連鎖配置 |
| 別バリエーションを試す | コピー(Cmd+C) → Stamp ツール(4) で配置位置を視覚的に確認 |
| 違うパートを足す | トラックを足して別 OUT チャンネルに |
| 4 小節 → 8 小節に拡張 | クリップ右端ドラッグで非破壊リサイズ |
3. 別 DAW に渡す
Section titled “3. 別 DAW に渡す”スケッチが固まったら、メイン DAW に渡します。現状サポートしているフォーマット:
- クリップ単位:
.clp(独自 JSON)でエクスポート → 別 skulpton プロジェクトに取り込み可 - MIDI ファイル:
.midのインポートはあり、エクスポートは現在準備中
現実的なやり方(MIDI Export 待ちの間)
Section titled “現実的なやり方(MIDI Export 待ちの間)”- skulpton でスケッチを再生(IAC バス経由で別 DAW へ)
- 別 DAW 側で MIDI 録音 / MIDI Capture 機能で受け取る
- それをメイン DAW のトラックに貼り付け、編曲を続ける
→ skulpton は「先頭の数バー分のシード」を生み出す道具として割り切るのが、現状の最適解です。
4. ソフトシンセを鳴らす
Section titled “4. ソフトシンセを鳴らす”オーディオは扱いませんが、OS の MIDI ルーティングで好きな音源を鳴らせます。
- macOS: Audio MIDI 設定で IAC ドライバ → 受け側に Logic / GarageBand / Sforzando / Pianoteq など
- Windows: loopMIDI で仮想ポート → 受け側に Cantabile / Reaper / SAVIHost など
詳細は MIDI 入出力を設定する。
5. Coding Note Effect でアイデアを爆発させる
Section titled “5. Coding Note Effect でアイデアを爆発させる”スケッチが詰まったときの突破口:
drunk(60, 3, 48, 84)— ランダムウォークで予測不能なメロディeuclid(5, 16)— 普通に打ち込めない揺らぎのあるリズム- シードを変えるだけで変奏 —
seed("a")→seed("b")
具体例は パターン集(レシピ) と アルゴリズミック作曲。
6. プロジェクトを保存
Section titled “6. プロジェクトを保存”Cmd/Ctrl + S 相当(メニューの Save)で保存。プロジェクトファイルは JSON ベースなので、Git で差分管理もしやすいです。
- 「実験用」プロジェクトを 1 つ常に持つ — 思いつきを毎回そこに溜める
- テーマを
paperに すると紙のような落ち着いた表示で、思考に集中しやすい - BPM を意識的に変える — 同じノートを 120 / 90 / 140 で再生すると新しい印象が見える