ハード MIDI ライブ演奏
ハードシンセや音源モジュールを skulpton で ライブ用シーケンサー として使うワークフローです。本番環境で「音が止まらない」「MIDI が飛ばない」を起こさないよう、堅実に組む手順を中心にまとめます。
想定する構成
Section titled “想定する構成”skulpton ──USB-MIDI──▶ 外部シンセ(複数可) └─ IAC ───────▶ ソフトシンセ(オーディオはモニタへ)- MacBook + ハードシンセ + (任意で)ソフトシンセ
- ライブ中はキーボードのみで操作 — マウス・トラックパッドは触らない
1. MIDI ルーティングの確認
Section titled “1. MIDI ルーティングの確認”各トラックでハードシンセ/ソフトシンセを別々のチャンネルに分けます。
| トラック | OUT | チャンネル | 役割 |
|---|---|---|---|
| Pad | (ソフトシンセの IAC バス) | 1 | パッド |
| Bass | USB MIDI Device | 2 | ベース(ハード) |
| Lead | USB MIDI Device | 3 | リード(ハード) |
| Drums | USB MIDI Device | 10 | ドラム(GM 互換 ch10) |
詳しい設定手順は MIDI 入出力を設定する を参照。
2. クリップの並べ方
Section titled “2. クリップの並べ方”ライブの「セクション」ごとに クリップを 1 つ 用意し、横にずらりと並べる構成にします。各クリップの長さは 4〜16 小節で揃えると進行が読みやすくなります。
- イントロ → A メロ → B メロ → サビ → ブレイク → アウトロ
- 各クリップは 複製 (Cmd/Ctrl+D) で作って差分を編集
3. ループ範囲を活用
Section titled “3. ループ範囲を活用”各セクションで ループ範囲 を設定して、ジャム感のあるパートを作ります。
- ルーラを Shift + ドラッグで範囲指定(バー単位スナップ)
- Loop ボタンを ON でループ再生開始
- セクションを切り替えるときはダブルクリックでループクリア → 次セクションへ Seek
詳細は トランスポートと再生。
4. 音切れ防止
Section titled “4. 音切れ防止”ライブで最も避けたいのが 音が鳴り止まらない(Stuck Note) 状態です。skulpton は以下のタイミングで全 16 ch に CC123/CC120 を自動送信して、これを防ぎます:
- Stop / Pause / Seek
- ループ範囲の折り返し
- MIDI 出力ポートの切替
それでも残った場合は Stop ボタンを再度押す だけで復旧できます。詳しくは トラブルシューティング を参照。
5. ステージ前のチェックリスト
Section titled “5. ステージ前のチェックリスト”- 各トラックの OUT ポート・チャンネルが正しい
- 各シンセ側のレシーブチャンネルと一致している
- BPM・拍子が想定通り
- ループ範囲を設定済み(必要なセクションだけ)
- キーボードショートカット を一通り確認 — Space / Cmd+D / 数字キー(shortcuts)
- 一度通しで再生 → 全シンセが鳴ることを確認
- テーマを暗めに設定(
monoなど) - スリープ/自動更新が走らないよう OS 側を設定
- バッテリ接続 + 予備の USB-MIDI ケーブル
6. ジャム時に役立つ Coding Note
Section titled “6. ジャム時に役立つ Coding Note”セクションごとにジャム的にバリエーションを出したいとき、coding Note Effect が活きます。
- シードを変えるだけで違うフレーズ —
seed("set-A")のシードを差し替える - 確率分布を時間で変える — クリップの後半に向けて密度を上げる(recipes 参照)
- ユークリッドリズムで揺らす —
euclid(5, 16)をeuclid(7, 16)にしてみる
トラブルシューティング
Section titled “トラブルシューティング”ライブ中に何か起きたら:
- 音が鳴り止まらない → Stop ボタンをもう一度
- シンセが反応しない → トラックの OUT を一度別のものにしてから戻す(ポート再オープンで panic が走る)
- コードが反映されない → クリップ Code を 1 文字編集 or libs トグル off→on(トラブルシューティング)