ES-9 ルーティング・マニュアル補足
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このページは、ES-9 User Manual v1.3 非公式日本語版の補足資料です。公式マニュアルにない説明と独自の図を使い、Configuration ToolのRouting画面をDAW視点で読み解きます。

実線は通常の入出力経路です。外周の破線はUSB/Mixer出力を再び入力元として選べる経路で、内部録音にもフィードバックにもなり得ます。
ES-9のRoutingは、次の3段階で考えると整理できます。
- 信号源:Hardware Input、DAW Output(USB)、Mixer Output、S/PDIF、Bus
- 処理ブロック:USB audio、Mixer 1、S/PDIFまたはMixer 2
- 送り先:Main、Phones、3.5mm Output、ES-5、Bus
USB audioブロックは何を設定する?
Section titled “USB audioブロックは何を設定する?”USB audioブロックは、USB 16チャンネルの接続先を決めるパッチベイです。ゲインやミックスバランスを設定する場所ではありません。

| 位置 | DAWから見た意味 | 設定内容 | 例 |
|---|---|---|---|
| 上段 1〜16 | DAW Input 1〜16 | DAWへ送る信号源 | ch 1をInput 1にすると、物理Input 1がDAW Input 1へ届く |
| 下段 1〜16 | DAW Output 1〜16 | DAWから来た信号の送り先 | ch 9をOutput 1にすると、DAW Output 9が物理Output 1へ届く |
上段でUSB 1〜16を選ぶ理由
Section titled “上段でUSB 1〜16を選ぶ理由”上段の入力元にはHardware Inputだけでなく、USB 1〜16も選べます。これはDAW OutputをDAW Inputへ戻すUSBループバックです。
DAW Output 1 → ES-9 USB 1 → USB audio上段でUSB 1を選択 → DAW Input内部録音や配信用のループバックに利用できます。ただし、DAWで受信したInputを同じOutputへモニターすると循環します。
DAW Input → DAWモニター → DAW Output ↑ ↓ └──── ES-9 loopback ──────┘デフォルトのDAW Output 1〜8
Section titled “デフォルトのDAW Output 1〜8”デフォルトでは、Mixer Input 1〜8へUSB 1〜8が1対1で割り当てられています。ここでいうUSB 1〜8は、DAWから見るとOutput 1〜8です。
DAW Output 1 → USB 1 → Mixer Input 1DAW Output 2 → USB 2 → Mixer Input 2…DAW Output 8 → USB 8 → Mixer Input 8ただし、ミキサーの出力は1対1ではありません。8つの入力を、8つのMixへ自由に送れる8 × 8マトリクスです。
MixerブロックとMacro Mix
Section titled “MixerブロックとMacro Mix”
- Routing上段:Mixer Input 1〜8の信号源を選ぶ
- Macro Mix:各Mixer Inputを各Mixへ送る量とパンを設定する
- Routing下段:Mix 1〜8の送り先を選ぶ
- Raw Mix:ハードウェアで実際に動く8 × 8モノマトリクス。通常は直接操作しない
デフォルトのMacro Mix
Section titled “デフォルトのMacro Mix”| Mix | 送り先 | 入っているDAW Output |
|---|---|---|
| Mix 1 | Main L | Output 1 |
| Mix 2 | Main R | Output 2 |
| Mix 3 | Phones L | Output 1 + Output 3 |
| Mix 4 | Phones R | Output 2 + Output 4 |
| Mix 5〜8 | 3.5mm Output 1〜4 | デフォルトでは無音 |
したがって、DAW Output 1〜6がすべてMainから出るわけではありません。
- Output 1/2:Main L/R
- Output 3/4:Phones L/Rへ追加
- Output 5/6:S/PDIF L/R
- Output 7/8:ES-5制御
Bus 16が使われる理由
Section titled “Bus 16が使われる理由”デフォルトでは、USB audioブロック下段のch 1〜6がBus 16へ割り当てられています。DAW Output 1〜4はMixerが、5/6はS/PDIFブロックがUSB信号を直接読み取るため、USB audioブロックから同じ信号を物理出力へ重ねて送る必要がありません。そこで形式上の送り先としてBus 16を使っています。